片頭痛(偏頭痛)の主な治療薬

片頭痛(偏頭痛)の治療薬には、実際に前兆や頭痛が起きてから服用する急性期治療薬と片頭痛(偏頭痛)の発生自体を防ぐ予防的治療薬の2つの種類があります。通常は、急性期治療薬を用いて治療しますが、片頭痛(偏頭痛)の発生頻度が高い場合は予防的治療薬を用いて治療します。代表的な急性期治療薬と予防的治療薬を紹介します。

急性期治療薬

急性期治療薬には、トリプタン製剤やエルゴタミン製剤があります。
一昔前まではエルゴタミン製剤が主流でしたが、トリプタン製剤が発売されてからはトリプタン製剤が急性期治療薬の主流となっています。

トリプタン製剤(市販名:イミグラン,ゾーミッグ,レルパックス,マクサルトなど)
片頭痛(偏頭痛)の前兆が現れたときや、実際に頭痛が始まったときに服用します。トリプタン製剤は、過度に拡張した血管を収縮させ血管周囲の炎症を抑えるため非常に効用が高い治療薬です。エルゴタミン製剤は、前兆もしくは頭痛の初期状態にしか効果がありませんでしたが、トリプタン製剤は頭痛が本格的になってからでも効果があります。また、エルゴタミン製剤に比べて副作用もほとんどありません。

エルゴタミン製剤(市販名:クリアミンA,ミグタミンA,ヘクトM,カフェルゴットなど)
片頭痛(偏頭痛)の前兆が現れたときや、頭痛の初期状態に服用します。頭痛が本格的になってから服用してもほとんど効果がみられません。また、副作用として悪心(吐き気)や嘔吐を助長させます。トリプタン製剤に比べて、薬の効用時間が長いため片頭痛(偏頭痛)の持続時間が長い場合は、エルゴタミン製剤の方がいい場合もあります。

※カフェルゴットは2008年3月31日で販売中止となっています。


尚、片頭痛(偏頭痛)には通常の鎮痛剤はほとんど効果がありません。一応、服用した個人的感想をまとめたいと思います。
(あくまで片頭痛(偏頭痛)時の効用を個人的にまとめたもので、通常の鎮痛効果を比較したものではありません。)

ロキソニン:○
鎮痛剤の中ではもっとも効果があったと思われます。

セデス:△
バファリンやイブ,ノーシンに比べて効果があったかと思われます。

ナロンエース:△
バファリンやイブ,ノーシンに比べて効果があったかと思われます。

バファリン:×
まったく効果なし。

イブ:×
まったく効果なし。

ノーシン:×
まったく効果なし。

予防的治療薬

予防的治療薬には、カルシウム拮抗薬,抗うつ薬,β遮断薬,抗てんかん薬があります。

カルシウム拮抗薬
カルシウム拮抗薬は、血管の収縮を防ぐ働きがあります。この働きによって、片頭痛(偏頭痛)の初期症状である血管の収縮を抑制することで、片頭痛(偏頭痛)を予防します。

抗うつ薬
抗うつ薬は、セロトニンの量を増やす働きがあります。セロトニンの量を増やすことで、血管の拡張を抑制し片頭痛(偏頭痛)を予防します。

β遮断薬
β遮断薬はもともとは高血圧や不正脈の治療薬ですが、片頭痛(偏頭痛)の予防にも効果があるといわれています。(なぜ片頭痛(偏頭痛)の予防する詳しいメカニズムについては、現在も不明なところがあるようです。)

抗てんかん薬
抗てんかん薬は、神経細胞の興奮を抑制する働きがあります。この働きによって片頭痛(偏頭痛)を予防します。

片頭痛(偏頭痛)の民間療法